読者からの質問:自営業の夫婦が備えるべき老後の蓄えとは?
こんにちは。小百合先生の回答を毎月楽しみに読んでいます。他の人への回答を読みながら、私に言っているのでは?と思うこともよくあります。
私は、夫と二人で私の実家・新潟へ移住し、小さなパン屋を開業してもうすぐ10 年 になります。自転車操業の自営業なので、これまでは仕事を回すことだけを考えてきました。亡くなった私の親が残してくれた家で暮らしているので生活費はさほどかからないのですが、余裕があるわけではないので、仕事で何かあった時のために銀行に入れている300 万円の現金以外は、掛け捨て型の生命保険(各自死亡時 1,000万円)と国⺠年金しか払っていません。来年二人とも 50 歳になるのですが、この状態で老後資金は大丈夫でしょうか。たぶん大丈夫ではないと思うので(汗)、私たちのような人は何から始めたらいいかアドバイスをお願いします。
不測の事態に備えてもう少し蓄えがあった方がいい
夫婦二人でパン屋さん。
亡くならはった、貴女のご実家でやったはるんやね。
家を活かしてくれて、ってご両親も喜んだはると思うわ。
貯金が300万円で、生命保険がお互いに1000万円かけあってはるんやね。
不測の事態に備えて、もう少し蓄えと
仕事ができひんなるような病気をした時の
(でも、すぐに死にはせん)ことも考えたいな。
した方がええと思える4つのこと
した方がええと思えることをいうな。
1)国民年金基金
自営業者など、1号被保険者がかけられる保険や。
最高6万8,000円が月にかけられる。
基金の掛け金は全額を所得控除できる。
2)iDeCo(個人型確定拠出年金)
私的な年金制度。
自分で証券会社で申しこんで、掛け金を運用するん。
元本補償じゃないけど、掛け金は全額所得控除。
だから
住民税と所得税が軽減できるし、
運用収益はすべて非課税になる
運用しているお金を受け取るときも
退職金や年金として控除が適用される。
掛け金の上限は第1号被保険者(自営業者)なら
6万8,000円や、年額では81.6万円。
掛け金の最低金額は5,000円。
かけられる商品は、元本確保型の定期や保険
あとは投資信託や。
株やETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)はかけられへん。
あと60歳にならな、おろせへん。
なんかあった時に、すぐ使えるお金やない、とおもといて。
3)NISA(少額投資非課税制度)
今は一般NISAと積立NISAの2種類があり、
それぞれ年間120万円と年間40万円が限度額。
配当金や売却益が非課税になる。
いつでも売れる。
100円からできる。
4)医療保険
今、入ってる保険が掛け捨ての生命保険なら
医療保険はかかってへんのと違うかな。
二人ともパンを作ってて、
どっちかが病気になったら大変やん。
今は入院しても、すぐ退院させられたりする。
でも自宅待機が長くなったら、
それこそ仕事もできひんし大変やん。
1日の入院でも 10万円ほどの入院給付金の降りるもの、
3大疾病、6大疾病になったら保険料の払い込みもいらないもの
先進医療、自由診療の利用可能なもの、
いろいろ出てきてるねん。
月額保険料は1000円台のものも多い。
50代っていうたら、一番病気がなんやかや出てくるころ。
病気になったら、かかるのが難しいのが保険やから。
元気なうちに、
掛け金がささやかなもんで、保障が頼もしいもん探してや。
少しでもいいから今年から
1番〜4番と上げてきたけど、
あなたのお家の可処分所得で、どんだけ余裕があるのかわからへん。
「自転車操業の自営業」とあるので
少額からいける、3番のNISAと4番の医療保険かな?
3番のNISAは来年2024年から
年間120万円の掛け金上限が360万円に
最大600万円の非課税枠が1800万円にと
大幅拡充するねん。
少しでもいいから、今年から試しといてほしいわ。
そして、新潟のパン屋さんなんやね。
私、来月7月に新潟に行くの。
もし寄れたらよりたいし、
よかったらどこでやったはるか、教えてね。
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