
「どうすれば幸せになれる?」「老後のお金は足りる?」何歳になっても悩みは尽きず、ひとりではなかなか前に進めない……。そんなあなたの背中をバシッと押してくれる頼もしい京都の姐さん、なかまつ小百合先生の痛快連載コラム。あなたのお悩み、何でしょう?
明日、死ぬと思って生きなさい
人生は一度きり
明日、死ぬと思って生きなさい
永遠に生きると思って学びなさい
この一瞬が一生や
「人生は一度きり」
よう言われる言葉や。
でも、大抵の人は他人事(ひとごと)やとおもてる。
そしてびっくりするんや
急な事故
いきなりの宣告
まさか俺がそんな目に
まさか私がそんなことに
って。
私は昨年、入棺体験をしてん。
漫画“こち亀”の舞台、
東京は亀有の住宅地の中にあるお寺でうけてきてん。
7、8人の男女が集まって
何個かのワークをしたよ。
みんなで自分の人生を
「どう生まれてどう死んだか」を皆さんに自分で伝えて
棺に入り、
事前に用意した弔辞を同席した人に読んでもらい
棺の窓を閉め
真っ暗の中でお経を聞くねん。
その時の私の弔辞は、
娘が書いた設定で、
娘に言ってもらいたかったことを書いたん。
それは一言で言うと、
「お母さんの娘でよかった」という内容やった。
結局、ビジネスの成功や
私がこだわってる
歳の割に肌が綺麗で若く見えることや
いろんな習い事をしてきたことではなくて
娘に、家族に
自分を認めてもらいたいだけなんやな、とおもたわ。
私が妻でよかった。
私が娘でよかった。
そんな言葉を、
死を迎えた時、私はかけて欲しいんやな、としみじみ感じたわ。
なんか、肩の力が抜けた気がしたな。
もう、これからは
それに向けて私は努力して。
それ以外は
もうやりたいことだけしよ、とおもたわ。
生きてる間に、なりたい自分になる
逆にいうたら
やりたくないことはやらん。
行きたくないことはいかん。
それでいこ、とおもた。
自分の感性を磨いて
欲しいものは値段を見ず買う
(買えへんもんはしゃあないけどな)
Yes、Noは瞬時に決める
細かいことでくよくよせん。
間違えたら、すぐ素直に謝って
やりたい学びはすぐ申し込んで
作りたいものはすぐ作る
なりたい私に
生きてる間になるんや
毒親のせいでこうなったとか
誰の被害者でこんな目にとか
言うてる間に死んでまう
命をくれた親に
気づきをくれた友人に
苦難をくれた上司に
感謝して
前向いていこな
“被害者”の枠にいる間は
次のステージには行けへんのや
自分のことを守りすぎず
誰かを助けに出発しよな!
もう誰かのために
自分をあと回しにしたり
遠慮することないねん。
今からが
自分の最高時間、
自分の自由時間。
インド独立の父、ガンジーさんがこんなこと言うたはった。
明日、死ぬと思って生きなさい
永遠に生きると思って学びなさい
ずいぶん長い間、私はこの言葉をノートに挟んでてん。
この一瞬が一生や
大事にしていこな! これから!
