最近、南部に移住してくるアメリカ人が増えています
みなさん、こんにちは~!
わたしの住むアメリカ南部のケンタッキー州も最近は日暮れが早まり、そろそろ秋なんだな~と感じられる季節となりました。でも、秋晴れの日中はノースリーブで過ごせるくらいにまだ暑いです。
あ、ちなみにアメリカでは、ボディー・シェイミング(body shaming)と言って、人の容姿をジャッジする(批判する、審判する)ことはタブーなので、お年寄りの方も、グラマーな方も、ノースリーブにショートパンツを“堂々と”着ておられます。
うちの州はそんな感じですが、ところ変わってコロラド州や北部の州では、まだ9月の初旬だというのに大雪が降ったりしてて、アメリカってやっぱり広いんだなと……ニュースを見ながら納得していたところですが、皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか?
そんなアメリカ南部ですが、この数年間、カリフォルニアなど西海岸の州から南部への移住がブーム中です。南部でも移住者に特に人気なのは新興都市のテキサス州ダラス市の北部や、保守的なテキサス州にしては珍しくヒッピー系の集まるオースティン市など。それらの地域はミニ・カリフォルニアと揶揄されるほどカリフォルニア州からの移住者が多いのです。
南部の物価は驚くほど安い!
アメリカ人が南部へ国内移住をする背景には、いくつもの大企業が家賃や税金の高い西海岸の州から、比較的安くて従業員も住みやすいテキサス州へ移転したことも影響しています。それに加えて、コロナの影響で職を失った人たちが南部への移住を始めています。
ちなみに、うちのデビちゃんは「気候も良いし、フレンドリーな人も多いしね~」(←これは南部のカルチャーです)」と書いてねと言っています(笑)。確かに、暖かい場所に住んでいると気持ちもオープンになるような……。
それはさて置き、西海岸や東海岸に比べて米南部の不動産は求めやすい価格です。税金や生活費も西および東海岸に比べたら激安。特に都会からの移住者が、南部で最初に移住地として目を付けたダラス北部は、移住してくる人たちが多いために、どんどん不動産の価格が釣り上がっている状況です。正直、もう既にダラス北部は家の価格が高騰し過ぎて頂点に達しているのでは?とも噂されております。
リタイア後に住みたい人気州が南部にやたらと多い
でも、ちょっと待って!アメリカ南部はダラス市だけじゃないよ?と言いたい(笑)。
まだ目を付けられていない南部の州といえば、私が以前住んでいたアーカンソー州。全米でも家を買いやすい(要は安い)ことでランク入りする州で、生活費や税金もお手頃。リタイアしたら住みたい州のベストテンでは今年も1位に選ばれています。
ほうほう、アーカンソー州ね……、そんな田舎に誰が住むか、と思いますよね(笑)
が、しかし、住めば都であったアーカンソー州。お家の値段で比較してみると、例えば……
日本に最も近い米本土としても知られるワシントン州シアトル市の場合、築40年の1Kコンドミニアム(日本でいうマンション)で、広さは600スクエアフィート(約17坪)あるかどうかの物件価格が320Kドル(約3200万円)。日本の一般的なマンションより狭いかもですよね。
それが、アーカンソー州なら同じ金額で、アッパーミドルクラスの住宅地に憧れの庭付き新築一軒家。新築で広さは3~4LDK、建物の面積だけでも2500スクエアフィート(約70坪)くらいある家が買えます。
もし中古物件で良ければ、同じランクの住宅地にもう少しゆとりをもった3500スクエアフィート(約98坪)くらいのお家+庭付きを買えるのです。プール付きのお家があったりもします。
税金や公共料金なども他州に比べて比較的安くて出費を抑えられるため、そのぶんを月々の貯金や投資に回すことができ、QOL(クオリティーオブライフ)の高い生活が可能なのです。
私たちがアメリカで最初に購入した家がこれ
参考までに、これが私たちの住んでいたアーカンソー州でのファーストホームです(初めて購入した家)。
3LDKにオフィススペース付きで約2000スクエアフィート(約56坪)。庭は200坪あまりあって、森林公園と隣接していたので思わず深呼吸したくなるような景色でした……。
アメリカでは、若い夫婦が初めて購入する家をスターターホームと言いますが、この家はアーカンソー州では、まさしく南部のスターターホームの典型で、お値段はなんと185Kドル(約1960万円)。
当時の私たちには高い買い物でした。でも、「ここから始まったんだな~」という微笑ましい思い出と、いつかは引っ越しすると分かっていながらも、それなりに長く住む予定だったので、自分たちの好きなようにリノベーション(改装)をしました。
アメリカ南部のお家にしたら決して豪華なお家ではありませんでしたが、たくさんの人が集まり、人を育てて幸運を迎え入れてくれるお家でしたね。だから今の私たちがあるのだと思います。
あ~懐かしい。特に、田舎は助け合いながら生活するので、人とのふれあいが宝物に。ご縁があって転職や引き抜きが決まったとか、つながりがあるからこそのネットワークを広げるのにも南部は良いな~と(笑)。
もし、今私たちが住んでいるケンタッキー州ルイビル市にお引越される方がいらっしゃれば、住めば都になるように、わたしがご案内しますよ~! こういうフレンドリーで助け合いの精神が、敬虔なクリスチャンの多い南部のカルチャーでもあります。
では、皆さんが「アメリカ南部に住んでみても良いかも?」と思って頂いたところで(笑)、また次回お会いしましょう~!