コロナ孤独で気持ちが負けちゃいました(汗)
お久しぶりです。ロサンゼルスの凛子です。
「私の国際結婚の失敗談、詳しくお話します!」と胸を張って言い切ってから、何カ月も経ってしまいました。
なんか、コロナ負けというか、アメリカの都市のヘビーな自粛が長引いて、お店やバーやジムやシェアオフィスも閉まったままだし、そんな中でのアラフィフひとり暮らしは、誰とも話さない日が続きました。その環境に、すっかりやられてしまったというか(苦笑)、なんだかプチ鬱だったみたいです……。
仕事はもともと個人作業なので、そこはコロナ禍でなくても変わらないのですが、翻訳する以外に何かを書こうという気にはまったくなれず、編集部の方にもご迷惑をお掛けしてしまいました。
なにより情けなかったのは、家にひとりでいる日数が長期化すると、あれほど固い決心をしてダメ夫と離婚したのに、「なんで、よりによってこんな大変な時に離婚しちゃったんだろう」と、ちょっと後悔するような気持ちになったり、「私は人生に失敗したってことなのか?」と、どんどん暗い方に考えてしまい、「こりゃ、私やばいな」と自分でも気づくほど、沼にずぶずぶとハマっていきました(暗)。
でも、いつまでたってもコロナはまだ収束しそうにないし、このままでは不健康すぎるので、毎日歩くことにしたんですよね。それは結構唐突に、「よし、今から歩くぞ」って感じで急に始まりました。
それから毎日2時間、ひたすら外を歩きました。
天気が悪くても、寒くても、もくもくと。
そうしたら、2カ月くらいで気持ちがフラットになってきて、
「やっぱり離婚して良かったんだな」って思えてきたんです。
だから、また、これ書こうって。
彼のダメ夫っぷりを、もう一度おさらい
さて前回は、アラフォーの焦りから、白人の優男と出会って2カ月で結婚を決めてしまった私に、まさかの荒波人生が待っていた、というところまで話しました。
彼のダメ夫ぶりの振り返りはこちら。
そういうわけで、私の元夫であるトム(仮名)は、根っからの金食い虫君でした。
しかも、さわやかな笑顔と共にそれができるという、なかなかの腕前の持ち主だったんです。
挙式前後だけで、それまでの貯金をすべて使い果たした私ですが、振り返れば、その試練は挙式直前から始まっていたのです。
結婚式の大型出費は、ほんの序の口だった
どちらが住んでいたアパートも二人で住むには狭すぎたので、2部屋あるアパートを探して引っ越すことにしたのですが。彼はこだわりがある人なので、なかなか決まりません。
「うーん、ここではちょっと狭すぎるよね」
「ここは立地が悪いよ」
「近くに歩いていけるバーがないのは、ちょっと出かけたいときに不便じゃない?」
などとダメ出しを続け、じわじわと予算を超えて行きました。
それでも、ようやく素敵なアパートが見つかって契約できることに(祝)。
二人で半分ずつ支払えば、これまでよりも毎月の家賃が少し安くなる上、立地も間取りもよく、理想的なアパート。趣があるレンガ造りの外観も新婚夫婦にぴったりな雰囲気です。
契約書には二人の名前を書く必要があったので、ウキウキ気味にそれぞれがそこにサインして、頭金の1000ドルを支払うときになって、トムは私にこう言いました。
「あとで渡すから、とりあえず払っておいてくれる?」
(次回に続く……。「こんなダメ夫に騙されて」#03)