なぜ、毎日「アイ・ラブ・ユー」と言うことが大切なのか?

アメリカの夫婦は、ことあるごとに「アイ・ラブ・ユー」

 こんにちは、ジョーンズ千穂です。今回はアメリカらしく、「アイ・ラブ・ユー(I love you)と口に出して言うこと」について、お話ししたいと思います。

 たとえば洋画を観ていると、アメリカ人の夫婦がことあるごとに「アイ・ラブ・ユー」「アイ・ラブ・ユー、トゥー」と言い合っている様子、気になりませんか? 一体、あの人たちは一日に何回それを言えば気が済むんだよって(笑)?

 日本人の感覚からしてみると、「そんなこと、わざわざ口に出さなくても……」と思うでしょう。はたまた、そんなにしょっちゅう口に出していたら、その価値が薄まるんじゃないかとか、ただの挨拶なんだよね、というコメント等もよく耳にします。

 お相手が日本人ならば違うのでしょうが、アメリカに住んでいてお相手がアメリカ人なら、この「アイ・ラブ・ユー」というフレーズを言い合うことは、夫婦間や家族間のコミュニケーションにとっても大切です。さて、それはなぜでしょうか? 

夫婦間でも、いちいち「アイ・ラブ・ユー」

 「アイ・ラブ・ユー」を口に出して言うのは、「あなたと相手の間の関係を深める」ため、です。“I love you”を直訳すると「愛してるよ〜」となりますが、これは「あなたのこと大切に思っているわよ」という相手への思いやりを言葉にしたものでもあります。つまり、「相手の心を温めることができる言葉」なのです。

 たとえば、仕事や学校で何かあって落ち込んでいる相手、それが旦那でも、子供でも、「アイ・ラブ・ユー」と出掛け際に声を掛けることで、相手は「自分のことを大切に思ってくれている人がいるんだ」、「ひとりじゃないんだ、頑張ろう!」と思うもの。この一声で、家族の心の支えになってあげることもできる魔法のフレーズなのです。

 逆に、自分に何か嫌なことや、困ったことが起きた時に、「アイ・ラブ・ユー」と言われながらハグをしてもらうと、心が落ち着いてくる……。自分の旦那から「アイ・ラブ・ユー」と言われて、嫌な思いを抱く方は……たぶん、いらっしゃらないとは思いますが、もしいらっしゃるならば、すぐにマリッジ・カウンセリングへ行った方がよいかと(笑)。  

 アメリカ人と国際結婚して、この習慣に触れて思ったことは、結婚のように“他人同士”が一緒に生活をしていくのには、やはりコミュニケーションを取ることが大切! だから、思ったことは口に出して話し合う。嫌なことがあるなら、なぜ嫌なのかを伝えて相談する。我慢はしない(わがままな文句や欲求は除く)。そして、常に相手に素直に、純粋に自分の気持ちを伝える。だから「アイ・ラブ・ユー」は大事なのです。

アメリカ人の夫が不安に思う日本人妻の生態とは?

 とはいえ、日本人には自分の感情を口に出して伝えるのが苦手な人が多いように思います。文化が違うといえば、それまでですが、アメリカ人の夫が、妻から「アイ・ラブ・ユー」と言ってもらえないと、不安になることもあるみたいですよ。

 「アメリカ人の夫の不安」と言えば、有名な噂がコレ。「日本人妻は結婚すると(特に子供が出来ると)セックスレスになる」。

 初めて聞いたときは、どひゃっ!と思ってしまいましたが、これはアメリカではとっても有名な噂。私も大勢のアメリカ人男性から同じことを聞かれたました。お酒の席なんかでは、経験談を聞かされることもあります。

 セックスはひとつのコミュニケーション・ツールだと思いますが、「日本人と結婚すると困ること」のひとつとして、とっても有名な話であることは、ネット上の外国人男性のフォーラムなどを見てみても明らかなので、きっと私の周囲の男性の話だけではないのでしょう。

 日本人だけの集まりではそういう話にはなることはまずないですが、私の周りで国際結婚をしている多国籍な妻たちとワイン会なんかすると、そういう話でよく盛り上がります(笑)。なかには一日に数回、しかも週5で、「夫がランチで家に戻ったらシエスタ(お昼寝@この場合はセックスの意)よ!」なんて話す、どひゃー!と叫んでしまうような夫婦も結構いたりします。もしや私もデビちゃん(夫)から「日本人妻あるある」だと思われていやしないか?と真面目に相談したこともありましたよ(笑)。

 いやはや、夫婦それぞれ。その家庭にはその家庭の事情があるにせよ、どのような形でも、コミュニケーションは夫婦円満、家庭円満の鍵であることは間違いなさそうです。どひゃーっ、と脳みそが温まったところで、今回はこのへんで。みなさま、次回までごきげんよう。


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