世界旅の第8カ国目、ボリビアに入国
こんにちは! 家族4人で世界一周旅を続けているMimiです。今は南米大陸のキャンピングカー旅の終着地、アルゼンチンに滞在しています。私たちの次なる目的地はアフリカ大陸! ここアルゼンチンから、キャンピングカーを船でアフリカへ送るために輸送の手続きをしているところです。
南米大陸を南下しながら様々な土地に立ち寄りましたが、今回は世界で最も美しい絶景のひとつと言われる、ボリビアのウユニ塩湖で車中泊をしたときのことをお話します。
キャンピングカーで順調に南下を続け、私たち家族の世界旅の第8カ国目となるボリビアに入国しました。ボリビアは南米大陸の中央部に位置する内陸国。ボリビアと聞いて、「死ぬまでに行きたい世界の絶景」のひとつに必ず名前が上がるウユニ塩湖(Salar de Uyuni)を想像する人も多いのではないでしょうか?
私たち夫婦もウユニ塩湖に行くことを、ずっと楽しみにしていました。アラスカから陸路の旅が始まって2年9カ月、総走行距離にして約36,000km。ついに念願のウユニ塩湖にキャンピングカーで辿り着いたときには、ボリビアまでの長い道のりを家族みんなが無事に来られたことに感慨深い気持ちになりました。
ウユニ塩湖で車中泊
ウユニ塩湖の面積は、なんと「東京都5つ分」。よく「東京ドーム何個分の大きさ」と聞くことはありますが、ひとつの湖が東京都5つ分とは本当に驚きの大きさです。
太古の昔、アンデス山脈が隆起した際に、大量の海水がこの地に残り、この広大なウユニ塩湖が形成されたと言われています。ツアーで訪れるのが一般的ですが、私たちはキャンピングカーで行ったため、ウユニ塩湖の中で3泊4日の車中泊をすることができました。
どこまでも広がる真っ白な乾いた塩の大地。青空と白い塩のコントラストが美しく、あまりに何もないのでここは南極かと錯覚してしまうほどです。息子たちも初めてのウユニ塩湖に、「目をつぶっても歩ける!」と喜んで走り回り、大絶景を目の前に砂遊びならぬ、「塩遊び」に夢中になっていました。子どもたちは素晴らしい絶景を愛でるよりも、やはり遊びのほうが楽しいようです(笑)。
ウユニ塩湖の標高は約3,700m、富士山の山頂が3,776mですから、富士山の頂上近くという高いところにあります。それゆえ、白い湖面からの照り返しがかなり強いので、サングラスと日焼け止め、帽子は必須。日中は長く外にはいられないほど強い日差しでしたが、キャンピングカーの中からならば日差しを気にせず、美しい景色をゆっくり堪能できました。
ウユニ塩湖は世界で最も平らな場所とも言われていて、高低差がわずか50cm以内。そのため、降った雨が流れることなく大地に水が張り、美しい鏡張りとなるのです。
この鏡張りを見ることを求めて、世界中から観光客が訪れますが、ただ水が張っているだけでは、幻想的な鏡張りを見ることはできません。大切なポイントがいくつかあり、まずは水が薄く(数cm)張っていること。水が張り過ぎていると風で波が立ちやすくなってしまいます。次に、風がないこと。そして適度に雲があること。雲があるほうが、水面に鏡張りが映りやすく、より幻想的な景色を見ることができるのです。ちなみに星空を見る場合は、空が澄んでいた方が綺麗に見られます。
ツアー観光だと急ぎ足になってしまいますが、私たちは自分たちのキャンピングカーで自由に移動ができたので、絶景ポイントを探しながら車中泊できる場所を探しました。なかなか条件が揃わず、車中泊の3日目になって諦めかけていたところに、ずっと吹いていた風が突然止みました。そこから、まるで魔法がかかったかのように、湖面に空や雲、人がくっきりと映り、天と地の境目が分からなくなるくらい幻想的な美しい景色が現れました。
日中の鏡張りを存分に堪能した後は、焚き火台で炭を起こして、BBQとウユニの地ビールで乾杯しながら、目の前で移り変わる格別なサンセットタイムを楽しみました。朝焼け、日中の鏡張り、夕焼け、満点の星空と、どれも甲乙つけられないくらい素晴らしく、本当に贅沢な3泊4日となりました。
またしてもハプニングが!
ただ、楽しいだけでは終わらないのが我が家の旅。最終日、ウユニ塩湖をあと数十m走れば出られるというところで、キャンピングカーがまさかのスタック。そこから出るまでに3時間も掛かった出来事がありました(泣)。一面が白いので、地面がどれほど柔らかいかの判断が難しく、このような事態になりましたが、結果的に地元民の数人に助けてもらい、なんとか脱出できました。脱出後は、塩だらけになったキャンピングカーをウユニの街で洗車し、事なきを得ました。もし、あのとき誰も助けに来てくれなかったらと思うとゾッとしてしまいます。
テレビ番組やSNSでの爆発的な拡散により、10年ほど前から日本でもたくさんの人に知られるようになったウユニ塩湖。まだまだ世界には知られざる絶景が眠っているはず。そんな景色に出会うのが今後も楽しみです。
私たちの旅はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!