五月といえば「端午の節句」
五月といえば、端午の節句。男の子の健やかな成長を願う行事ですね。
我が家は姉妹なので、子どもの頃から「5月5日は、こどもの日」という認識でした。「端午の節句」と「こどもの日」は別物だということを知ったのは、大人になってからです。
男の子のいる家だと、端午の節句には兜や五月人形を飾り、鯉のぼりを上げて、ちまきや柏餅を食べてお祝いしますよね。男の子がいない我が家でも、小さい鯉のぼりを窓に飾っていた記憶があります。近所には、毎年この時期になると大きな鯉のぼりを上げている家があったのですが、大空を気持ち良さそうに泳いでいる姿を見るとワクワクしたのを覚えています。今ではもうその鯉のぼりを見かけることはなくなりましたが、その家の前を通るたびに、大きな鯉のぼりの姿とそれを見たときのあの感じを思い出します。
端午の節句と軒菖蒲
大人になるまで知らなかったことが、もうひとつあります。それは端午の節句のときに行う軒菖蒲(のきしょうぶ)。奉仕をしていたお寺で、軒菖蒲を初めて体験しました。
軒菖蒲とはその名の通り、軒に菖蒲を飾ります。旧暦の5月5日が雨季にあたり、疫病が流行りやすい時期だったので、邪気を祓うために香りの強い菖蒲やよもぎを飾ったそうです。
はじめて体験したときは、菖蒲を投げて軒先に飾ったのですが、これが簡単そうに見えてなかなかうまくいかなくて、子どものようにはしゃいでしまいました(笑)。その夜は菖蒲湯でリラックス。このお陰で「端午の節句には菖蒲」だとしっかり記憶しました。
季節の行事は由来を知ることで、より楽しくなりますよね。楽しくなると、それを大事にしていきたいという気持ちも生まれてきます。まだまだ知らないことがたくさんある暦のこと。これから、もっと知っていきたいと思います。
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