朝顔の観察日記
夏、まっさかりですね! 今年は梅雨明け後にたくさん雨が降り、そのときに「戻り梅雨」という言葉を初めて知りました。そんな雨がようやく止んだと思ったら、今度は夏の強い日差しが降り注いでいます。
夏といえば、朝顔とひまわりが旬をむかえています。私が朝顔を見ると思い出すのが、夏休みになると出された観察日記の宿題。観察ですから、朝顔を毎日見て、その記録をつけることが課題でしたが、私はギリギリまで宿題をしない子どもでした。それでもノートを持って庭に行き、朝顔を観察していたような気がするのですが、もしかしたら自分に都合よく記憶しているだけかもしれません(笑)。実際はどうだったのかなあ。
夏祭りの屋台といえば……
私の地元ではあまり大きなお祭りはないのですが、地域の盆踊りや駅前商店街が主催する夏祭りには、毎年連れて行ってもらいました。
盆踊りの会場には子どもたちが思い思いに描いた灯篭が飾られ、提灯とともに祭り会場を照らしていました。私も毎年、気合を入れて絵を描いたものです。思い起こせば、その頃から絵を描くのが好きだったようです。
商店街の夏祭りのときは車道が歩行者天国になるのですが、そこにずらりと並ぶ屋台にワクワクしました。子どもの頃は、花より団子ではなく、団子よりゲームでしたから、輪投げに金魚すくい、水風船などの屋台が大好きでした。
そうそう、水の入ったガラスケースにお皿やグラスが沈めてあって、そこにコインを落とし入れるゲーム、知っていますか? これって、うちの地元だけなのかな(笑)。とにかく、これが難しくてなかなかうまくいかず、何度も挑戦したものです。もしこの夏、お祭りに行ってこのゲームがあったら、きっと子どもの頃と同じようにはしゃいでしまうと思います。
地蔵盆と数珠繰り
8月といえばお盆。とはいえ我が家ではお盆をしたことがないので、私にとってのお盆は、大型連休です(笑)。
でも、お寺にいたときには、知らなかったことをいろいろと教えてもらいました。初めて数珠繰り(数珠回し)をしたのも、お寺にいたときでした。
数珠繰りとは、地蔵盆という行事でよくみられます。地蔵盆は、京都など近畿地方を中心に行われる行事で、子どもたちの守り神とされるお地蔵さまをお祀りすることで、子どもの健康と幸せを祈るもの。一般的に地蔵菩薩の縁日の頃、8月23日、24日に行われます。
地蔵盆が近づくと、お地蔵さまを洗い清めて前掛けを新しくし、お地蔵さまに化粧を施し、提灯や灯篭を飾ってお花やお菓子などもお供えします。お供えしたお菓子は、参加した子どもたちにあとで配られるので、子どもたちにとってはそれも楽しみなこと。
その地蔵盆で行われることのひとつが数珠繰りです。長さ3~5mほどもある大きな数珠を囲んで輪になり、念仏を唱えながら回します。大数珠を身体にあてると邪気を祓いのけ、身を清めてくれるのだそう。回す回数は煩悩の数と同じ108回。だから結構大変なのですが、回しているうちに楽しくなってくるんです。お寺では大人ばかりでしたが、回しているときは、みんな子どもみたいな笑顔になっていました。
背景を知らずに参加していた行事や習わしも、調べてみると面白いものですね。これからも少しずつ触れる機会を作っていきたいな。
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