江戸時代から続く発酵食品を使おう
江戸料理・文化研究家であり、時代小説家の車浮代さんに教えていただく「江戸から学ぶ養生レシピ」の第三弾。江戸時代から伝わる調理法をもとに、身近な発酵食品を使って家庭でも簡単に作れるレシピを紹介していただきます。
発酵とは、微生物の働きで食材を体に良いものに変化させること。発酵食品を食べると腸内環境が整い、免疫力が高まるので健康な体をつくることができます。「日本の発酵食品といえば、みそ、しょうゆ、かつお節、酢、納豆、麹、甘酒、日本酒、漬物、焼酎、みりんなどがありますが、それらはすべて江戸時代には生産が開始されていました。江戸時代から続く発酵食品とうまく付き合えば、体はもっと整うことでしょう」と車さん。そんな車さんに教えていただく簡単発酵レシピ第三弾は、「山芋の味噌漬」と「味噌漬とうふ」。この山芋のレシピは、天保5年(1838年)に出版された『料理一色集』に掲載されたもので、味噌漬けとうふは『豆腐百珍』に掲載された江戸時代のヴィーガン・レシピだそう。 和食の歴史の深さに脱帽です。
江戸の発酵レシピ 第三弾「山芋の味噌漬」「味噌漬とうふ」
車浮代さんのプロフィール
車 浮代(くるま うきよ)。時代小説家/江戸料理・文化研究家。
江戸時代の料理の研究、再現(1200種類以上)と、江戸文化に関する講演、NHK『チコちゃんに叱られる!』『美の壷』『知恵泉』等のTV出演や、TBSラジオのレギュラーも。著書に『江戸っ子の食養生』(ワニブックスPLUS新書)、『免疫力を高める最強の浅漬け』(マキノ出版)など多数。小説『蔦重の教え』はベストセラーに。西武鉄道「52席の至福 江戸料理トレイン」料理監修。車 浮代オフィシャルサイト:kurumaukiyo.com
最新刊はこちら。『発酵食品でつくるシンプル養生レシピ』(東京書籍)