切り株の女の子
紅く染まった葉っぱの絨毯の上の
大きな木の切り株に座って
ひとりで何かに没頭する女の子
自分の世界に夢中で浸りきれる純粋さは
大人たちに未来を感じさせる
ミスティ・フォレスト
朝靄はなぜ
紅く色づいた葉をこれほど綺麗に見せるのだろう
まるで
この時間以外には別の魔法が用意されるかのごとく
とびきり幻想的な別世界に私たちをいざなう
光の中のサイクリスト
蜘蛛の糸で覆われた木々の枝の間をぬって
森に朝陽が差し込む
ほんの一瞬だけれど
劇場のスポットライトのように
朝陽が自転車に乗る男性と重なった