アラフォーを過ぎたら条件を下げないとダメなのか?
結婚したくても年齢を気にして、「もう歳だから仕方ないのかな……」と弱気になり、理想を追うのは諦めた妙齢の独身女性たち。Go Women, Go読者の中にも、婚活に疲れてしまった人たちもいるはずです。「こんなに嫌な想いをするなら、もうずっとひとりでいいかな」と思い始めた人も、いるかも知れません。
今回ご紹介する本は、著者の伊藤友美さん自身が自分の理想を下げて婚活を続けた結果、相手を好きになれずに“婚活ウツ”を発症し、紆余曲折の後に、理想の男性と結婚したという経験に基づいて書かれた指南本。それゆえ、タイトルも強烈です(笑)。
『結局、理想を下げない女が選ばれる』
『結局、理想を下げない女が選ばれる』著者:伊藤友美
著者の伊藤さんは、自身の9年間にもおよぶ婚活の中で妥協を続けたことから、追い詰められてしまったという苦い経験をお持ちです。経験者が語る失敗談は重みが違いますよね。本書では、婚活がうまく行かない大きな理由のひとつは、婚活のゴールが「愛し、愛される相手と出会う」ことではなく、「結婚すること」にすり替わってしまうことであり、「この人だったら自分のことを好きになってくれるだろう」という考え方をすることが問題だと言っています。それは相手を見下すことであると同時に、自分のことも見下すことでもあるからと……。
著者の伊藤さんから直々アドバイス
そこで、題名にもなっている「理想を下げない」とは、具体的にどんなことを指すのか、著者の伊藤さんにお尋ねしてみました。
「婚活がうまくいかない女性の多くが、自分の理想のタイプを勘違いしています。だから自分を幸せにしてくれる男性を探し求めても、出会えないということを繰り返してしまうのです。心の底から愛するパートナーと結婚して新たな人生を歩みたいなら、まずは本当の自分の価値を知ることが大事です。その大事な過程を飛ばして自分の好みのタイプを求めて行動しても、結婚相手とは繋がりません。どうしても結婚したいからと理想を下げると、そのうち婚活ウツになってしまうのは目に見えています。私が経験済みですから(苦笑)」。
うー、経験者の言葉は重いですね……。それでは、どうすればよいのでしょう?
「一言で言うなら、理想を下げないことです。自分が自分を見下していたことに気づき、自分の価値を思い出すことが大切です」と、伊藤さん。
ご自身の長年の婚活経験はもとより、婚活時のマインドの整え方や現実的な婚活の仕方、人間関係の悩みや親子関係の考え方など、婚活カウンセラーとして指導してきた経験が詰まった本書。そこに掲載された「3つのワーク」を実践すると、出会う相手が変わってきて、結果として自信を持って婚活ができ、自分に合う男性に気づけるようになるそうです。
「50歳や60歳以上の独身女性でも結婚できるでしょうか?」という編集部からの弱気な質問にも(苦笑)、「もちろんできます。ただし、本に書いてあることを1から順番に全部やっていただいた場合、です」と伊藤さん。婚活ウツになる前に、読んでみたい一冊です。