アメリカで太りたくない!
国際結婚・海外移住

【国際結婚・海外移住の質問に答えます!】
人生の選択肢を海外へ広げたいGo Women Go読者の皆さんからの様々なご質問に、国際結婚歴15年のジョーンズ千穂さんがアメリカから答えます。

読者からの質問:アメリカに来て太ってしまいました

 アメリカで生活を始めて約1年ですが、驚くほど太ってしまいました。ここの生活に馴染むために周囲からのお誘いやイベントを最優先にしてきたせいもあるかもしれません。最近は太ったことで気持ちが沈んでキツいです。アメリカに住みながら痩せるには、どうしたらいいですか?

アメリカの食生活は太ります!

 こんにちは。アメリカの食生活を毎日続けると……、太ります。しかも、渡米してきたばかりなら見たことのない食べ物や食材への好奇心も旺盛になりますよね。  

 アメリカのホームパーティーやバーベキュー(BBQ)などの集まりでワイワイする時間って楽しいし、お酒も食もすすみませんか? BBQはアメリカの国民食のひとつだと思いますが、肉の種類も味付けも多様で、しっとりと柔らかいのに絶妙な加減でスモークされたビーフブリスケットなんて絶品! アメリカ南部にお越しの際は是非ともお召し上がり頂きたい一品ですが(ビーフブリスケットはテキサス州が有名)、そんなお誘いはともかく、私もそんなアメリカ食マジックにはまってしまい、驚くほど太ってしまった経験があります。

 4年ほど前、年に1度の健康診断でようやく気づいた肥満の1歩手前の体重とA1Cの数値。もちろん少しは気づいていましたが、楽しさや状況に言い訳して気づかない振りを続けていたら、そこまで行ってしまったんです(汗)。アメリカでは「あなた、ちょっと太った?」とか体型や外見についてネガティブにコメントするのは御法度で、たとえ10キロ急に太ったとしても「アナタって素敵!」と言われるので(信じられないと思った人はぜひ一度アメリカへ)、それに甘えてしまったのもあります。とにかく、その蓄積による数字にビビッて、3年前に必死で26キロ痩せました。目標がないと頑張れないので、毎年行っているメキシコのカンクンのビーチでビキニを着て写真を撮ることを目標にして。

 努力の甲斐あって無事に素敵な写真を思い出に残すことができたんですが(ちなみに、それはこのコラムのアイキャッチ写真です)、その頃に乳がんが見つかり、手術を経て 「リカバリー中」ということで運動をしなくなり、リバウンドしてしまいました。まさしく「これからまた体型をその頃に戻そう」と思っていたタイミングでのご質問、ありがとうございます(嬉)。

アメリカ食の量の多さを認識せよ

 アメリカ生活を始めてまずびっくりするのは、食事の量の多さだと思います。

 レストラン、なかでも特にチェーン店に行くと、最初に出てくるパンは食べ放題だし、ソフトドリンクもオーダーすれば飲み放題。店によってはサラダも無限大というところもあり、そのあとに出てくるメインのお皿の大きいこと(笑)。最初の頃はステーキの大きさに思わずワァオ!なんて目を輝かせておりましたが、もちろん食べきれずに残すことも多かったんです。それが年々胃が訓練されてくるのか、いつしかその量を食べきれるようになってしまい、挙句の果てには「デザートは別腹だよね」なんて笑いながら大きくて極甘のケーキまで食べられるようになって……。

 これ、ざっくりと計算すると、1人の大人の2日分くらいのカロリーを「たった1食」で摂取していることになるんですよね(驚)。ステーキの量だけ見ても、アメリカはレストランでリブアイ・ステーキを頼むと出てくる大きさは基本12ozくらいなので、約340gもあるんです。日本だと成人女性の目安量は150~200gだそうですから、ほぼ倍量。そりゃー太るわけです。  

 もうひとつ言うと、私は食器集めが好きなので気づいたのですが、アメリカの一般家庭ではディナープレート(夕食時に個々の前に置かれるお皿)の大きさが、日本の大皿サイズ。お皿が大きいとそこに盛る量も増えるので、知らないうちに食べる量が多くなるのかなとも思います。

思い出そう!日本にいた時の食生活

 アメリカで美しい体型をしている方々を見ると、皆さん、食べる量が少ない!

 でもアメリカで「少ない」と言うのは、日本人からしたら普通の量だと思います。たとえば日本でランチのセットメニューとかを頼むとついてくるサラダの器。アメリカから里帰りすると、その器の小ささに驚いてから、瞬時に「あ、日本ってこういう量だったっけね」と気づいて毎回反省するんですが、あれはアメリカだと子ども用か薬味を入れる器くらいのミニサイズなので、一般的な日本人の食べる量が一般的なアメリカ人に比べていかに少ないかがわかると思います。  

 だから、アメリカで暮らしながら痩せたいなら、まずは量を減らすこと。私も最近からダイエットを再開したので、なるべく外食はしないようにしていますが、お誘いを受けたときは、一緒に行った人と1品をシェアするか、無理に食べ切ろうとせず、残したお分をお持ち帰りしています。アメリカのレストランでは頼んだものを残したら持ち帰りさせてくれる店がほとんどなので、「持ち帰り用の容器は入りますか?」と聞いてくれます。なんと食べ残したラーメンでもお持ち帰りできるんですよ(笑)。

 なので私もダイエットのためにも基本レストランには持ち帰りをする前提で行きます。お店で持ち帰りの器をもらって詰めて、それをランチバックに入れて家に持ち帰るんですが、最近は話題のTRADER JOE’Sのミニ保冷バッグ(しかも1個たったの $3.99=約630円)がちょうど良い大きさで可愛いので、それに入れて持ち帰るようにしています。

大人気TRADER JOE’Sのミニ保冷バッグ$3.99

 このミニ保冷バッグは折りたためるので場所も取らないし、保冷剤を入れておけば暑い夏でも安心して持ち帰れるので重宝しています。でも、これを入手するために店頭に並ぶなりバッグを奪い合っている客の姿がネットに上がっていてびっくりしました(笑)。 当然このバッグである必要はなく、保冷ボックスやランチバッグを活用している方も多いので、恥ずかしがらずに持ち帰ってフードロスを防ぎ、カロリーもセーブしましょう。

 ダイエットは食事内容と食事量に気を配るのが1番大事ですが、エクササイズもするとさらに効果があります。車社会のアメリカでは、日本のようには歩かない(歩道も少ない)ので、意識してお散歩や運動をしないと、日本にいる時のようには動かないので必然的に太りやすくなります。

 今回は書ききれないので、私が取り組み始めたエクササイズについては次回にお話しますね。一緒に健康的に痩せて、明るく元気に過ごせるようにがんばりましょう~!

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