「貯金が今、スッカラカンでも」
もう、覚悟決めよし

「どうすれば幸せになれる?」「老後のお金は足りる?」何歳になっても悩みは尽きず、ひとりではなかなか前に進めない……。そんなあなたの背中をバシッと押してくれる頼もしい京都の姐さん、なかまつ小百合先生の痛快連載コラム。あなたのお悩み、何でしょう?

人生にはどん底の時期もある

貯金が今、スッカラカンでも
そんなん関係ない
今がどんなにドン底でも
それが続くとおもたらあかん。
10 年後、今の自分をネタにしたるで!

人生な、どん底の時期があるねん。

ひとつはお金のどん底

あんなに高給もろてたのに。
あんなに貯金があったのに。
あんなに高いエステ行って
ネイルもマツエクも
髪の毛にも素敵な色作って3万円くらいつこてたのに

今はそれどころやない。
仕事切られた。
貯金の残高は15万円。
カードのリボルビング払いは2年先まである。

一気に「生活苦」という津波が自分の前に
高く押し寄せてくる感じ。

なんか、息苦しい。
呼吸が浅い。

今月どうするんや?
この先どうなるんや?
私という人間が生き抜く道はあるんか?

なんてな。

そういう時は無心で動く

そういう時は、
無心で動くんや。

たくさんの人に仕事ないか?
って声かけて、
ハローワーク行って。

そら、失業手当をもらうのも大事やけど

その先、生きる道
食べていく道
絶対あるから

そんな時は、
残り少ないお金、
「絶対、儲かるから!」
なんて薄っぺらい、嘘くさい文句に乗ったらあかん。

まずは、
定収入を見つけるまで動くんや。

そしたらな、
心が落ち着くねん。

この難所を自分の力で切り抜けられた自分のこと、認められるねん。
自己肯定感が高まるねん。

そして、この先も、
またいろんなことがあっても、
なんとかなるような気持ちになるわ。

不安を重ねる前に、動け!動け!汗をかけ!

絶対、諦めたらあかん

もうひとつは、心のどん底や。

私は鬱を2回やった。

これはな、病気やねん。
気の持ちようとか、
気分転換で逃れられものではないわ。

気分が落ち込んで、
どんどん沈んでいって、
会社に出られなくなるまで
半年から1年かかったな。

それでも何とか抗おうと
ダンスや水泳を習ったりして
心を上向かせようとしたけど
結局一年後、休職することになったわ。
休職期間は1年3カ月。
戻ったのは会社に戻るか、辞めるかのギリギリの期限やった。

極悪期になったら絶対お薬のんで。
合うお薬、あわへんお薬あって悩ましいところやけど
合うお薬に出会えたら、
「今までのしんどさは何やったんや」
と思えるわ。

そして、
「死にたい」
とおもたら入院して。

大丈夫や、精神病院に入院したくらいで
あなたの人生がおかしなったりしないから!

鬱の最中は、
「このしんどさが一生続く。決して治らない」
そんなふうに思うねん。

私の場合は
「もう一生働けない。自分は絶対、浮浪者になる」
そう思い込んでたわ。

鬱の時は化粧もできず、
白髪も染められず、笑うことなく
顔の筋肉が落ちて、どんどん虚な顔になっていた。

「女としての自分は終わり。おばあさん一直線や」
そないおもてたわ。

でも2度目の鬱から12年経って
私は投資教室を運営する自分の会社を作り
300名以上の卒業生を作り、
昨年はあるミズ・コンテストに出場して
16cmのヒールでランウェイを歩き、全国大会に入賞した。

なあ、みんな。
私が言いたいのは、
「絶対諦めたらあかん」
ってことや。

今お金がなくても
気持ちがどうしようもなくても
きっとこの状態は続かへん
きっとこの気持ちは続かへん

今は弱っちいかもしれんけど
私はほんまはこんなもんじゃない!ってね。

これからのあなたに期待してな!
これからのあなたを、めちゃ応援してるからな!

なかまつ小百合『悩める貴女にお金の作法教えましょ』書影バナー
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