読者からの相談:投資をしていると親戚から「金の亡者」呼ばわりされます
こんにちは。小百合先生のファンです。毎月かかさず拝読しています。
私はアメリカ在住なので、周囲にならって自分の老後のために20年ほど積立投資を続けています。金額はアメリカ的には全然たいしたことありませんが、日本の親戚や、日本の同年代の女友達たちが老後のために何もお金の準備をしていないことが心配で仕方ありません。機会があるごとに長期的な投資を勧めてみるのですが、この話をすると、まるで私が日々「デイトレード」でもしているかのような引いたリアクションをされたり、「お金が好きなのね」と言われたり、たいていネガティブな反応をされます。
大切な話なのに、なぜ、お金の話は日本では嫌がられるのでしょうか?
うちの親戚は銀行貯金が一番だと言ったり、絶対に最後は国がなんとかしてくれると信じている人が多いのですが、世の中そんなに甘くないと思うので、せめて身内には投資を考えてもらいたいです。小百合先生なら、ファイナンスの知識がまったくない人に投資と投機の違いを、どのように説明されますか?
人の問題を解決せんでいいよ
アメリカに私のファンがいてくれはるなんて、嬉しいわあ。
そして貴女は積立投資を20年もしてはるんやね。
えらいなあ。
そして、投資の大切さを教えると、
「お金が好きなのね」と言われるんや。
腹立つなあ。
私も不動産や株の運用の話をしたら
「金の亡者」呼ばわりされて、ほんま腹たったわ。
貴女は失礼な言い方をされても
周りをほっておけない優しい人やと思うけど、
お金とどう向き合うかは、人それぞれ。
私も貴女も投資の良さをわかってるけど、
「正しい」もんなんてあらへん。
みんなそれぞれ違う尺度の物差しを持ってるねん。
人が投資するかせんかなんて、たとえ親戚でも貴女の問題とちゃう。
人の問題を解決せんでいいよ。
私は、投資の良さを広めたいとおもてるけど、
「そんなんよろし」
そう言われる人にはそれ以上言わん。
わかりやすく伝える努力はするけどな。
投資をするかせんかは、その人の問題なんや。
ほんまの投資は「金儲け」と違うねん
「投資」と「投機」の違い。
たとえば、ある会社の株式が1カ月後、上がってるかどうかを想定して売買する。
これは「投機」(トレード)や。
投資は、この会社が10年後、20年後、どんなに成長して利益を生み、雇用を生み、社会に有益な存在として貢献していくかを期待して、お金を投じることや。
私はそないおもてる。
ほんまの投資は「金儲け」と違うねん、「応援」やねん。
私の会社の名前は、株式会社トキメキ投資教室、っていうねん。
世の中には、そら、ええ会社がいっぱいあるねん。
世の中の人、みんなが待ってた画期的な商品を開発したり、
利他の気概に溢れたすんばらしい経営者が創業したり、
従業員全員に行き渡っている素晴らしい理念をもってたり、
そんな会社が実はいっぱいあるねん。
私はそれに触れると、めっちゃワクワクするねん。
人間ってすごいな、たいしたもんやな、と思う。
誇らしい仕事と巡り合った人は、ほんま幸せや。
そんな仕事を作り出してる会社を、私はめちゃ応援したい。
その行為を
「お金が好きなのね」
なんて斜に構えてみてる人は、ほっとき。
お金に対する教養がないねん。
その年まで、
お金の知識も、お金との付き合い方も、お金との向き合い方も知らんで生きてきはってん。
自分の物差しですべてはかろう、とおもたはる。
「どっちが得か?」、「人より損したない」
そんな気持ちでガチガチになったはらへんかったらええけど。
心の豊かなひとは、人の話に耳をちゃんとかさはるねん。
頭から否定するなんて了見が狭いねん。
よかったなあ、私は投資してて。
そないおもとき。
そんで
人から教えて、って言われたら丁寧に教えてあげてな。
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