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読者からの質問:自由業でアラフィフ独身の私、このままで大丈夫ですかね?
47歳の独身、フリーランスのライターです。会社員ではないので、ボーナスもないし、退職金がもらえる予定もありませんが、なんとか順調にやってこられたので、これまでは生活に困ったことはありません。でもコロナ禍になり、仕事がかなり減ってしまいました。コロナが収束すれば、すぐ元の生活に戻れると思うのですが、長期化して少し心配になってきました。このまま仕事が減り続けたら、嫌でも会社に就職しなければいけないかもしれません。投資は損したら嫌なので、やったことがありません。マンションは賃貸ですが、貯金は700万円ほどあります。このくらい貯金があれば、これからも大丈夫でしょうか? 念の為、投資を始めてみた方がよいですか?
700万円の貯金で、仕事せずに生活できるのは何年間?
47歳のまでフリーライターでやってこれはったんやね。
今まで仕事が途絶えたこともないんや。
コロナで仕事が減っても収束すれば、
すぐ下に生活に戻れると思う、っていうのは、
自分の才能に自信を持ち、将来を明るいものと考えたはるんやな。
素晴らしいと思うわ。
貯金700万円を少ないと思うかどうかは、人それぞれ感覚は違うし、
なんともいえへんけど。
この700万円で、貴女は何年仕事せずにいられる?
例えば家賃8万、生活費12万としたら、ひと月かかるお金は20万。
700万円を20万円で割ると、35カ月やから約3年やね。
今の賃貸がいつまで借り続けられるか知ってる?
でも、そこに病気になった時の入院代、手術代が入ると、
どうなるか?
その際、手当てできる医療保険がどれだけあるか、が問題になってくる。
47歳のあなたが20年後、67歳になった時、
仕事の依頼が変わらずあるか?
仕事に向かう、体力・気力はあるやろか?
そうなると、年金はいつからおりるか、いくらおりるか、が問題になってくる。
あなたのマンションは、高齢の独り身の場合、
身元保証人がないと更新してくれへん、っていう可能性はない?
今の大家さんが子供さんに不動産を譲ったり、
他の業者に売ったしたら、
条件がえらい変わる、ていうことは結構あるんよ。
独り者の高齢者に対する賃貸環境は、結構シビアやねん。
そんなことを確認してみてもいいんとちゃうかな?
あなたが、先進医療も含めた医療費に対応する保険が十分あって、
65歳になった時、毎月20万円以上の年金があって、
オーナーさんが「ずっと住んでくれるように僕がこの不動産を
売ってもちゃんと言うとくから。」
って言うてくれはるんやったら、ひと安心や。
その上で、貴女が仕事の依頼がずっと続く自信があるなら、
何も言わんわ。
お金からも人からも好かれるようになるには……
そやけど。
おそらく、
そんなことないやろ。
悪いこと言わん。
投資を始めよし。
今は相場が高いから、ちょっぴりからでいいし。
めっちゃ、相場が落ちてきたら
生活費以外のお金、できるだけ投資にシフトしてみ。
きっと60や70歳になった時、
「あの時、投資しといて、ほんまよかった。」
心から、その時の決断に感謝すると思うよ。
投資は「損したら嫌」やってんね。
投資は値段が変化するところにお金を投じるねん。
買った時より値段が下がることもある。
それを「損」とするのか、「チャンス」と捉えるか。
狭量な心でなく、おおらかな心で、
投資をして欲しい。
損したくない、絶対儲けたろ、とお金を握りしめるのでなく、
この会社応援したろ、とお金を投じる気持ちで
投資をして欲しいねん。
そしたら
お金からも人からも好かれるようになるわ。
47歳。
“あなたの人生のクライマックスは、今から始まる”
私はそんな気がするわ。
人生の不思議を楽しんでな。
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