災害時のための蓄えはどれくらい必要?

読者からの質問:自然災害による被害を見て不安に……

 地震などの自然災害による被害を見ると、不安で仕方ありません。もし、こんなことが自分に起きたら……家が崩れたり燃えてしまったら生活していける自信がなく、被災した方々の姿に自分を重ねてしまいます。災害に備えて、今のうちから少しでも蓄えを増やしておくべきでしょうか? こういう時のために準備しておくお金について教えてください。

「備えあれば憂いなし」とは言うけれど

地震や自然災害に備えて私がしていることは
家に地震保険をつけてることくらい。

地震保険は火災保険をかけな、かけられへん。
そして地震保険をかけられるのは火災保険の30%〜50%までとなってる。

地震にあった時、補償されない部分にかける保険もできてるみたいやな。
https://www.abicnet.com/fire-insurance/point_earthquake_insurance/

それ以外は、災害に備えるためのお金なんておいてないわ。

貯金と投資はある。
なんかあったら、貯金をおろすか、
値上がりしてたら、投資の方から売却して使うかな。

災害の何が一番怖いのか?

あなたは災害の時の被害が怖いのかな?
怖いのは特に災害のニュースを見た時なんかな?

そやけどね。

起こってもないことに、
必要以上に怯えてもしかたがないわ。

どんなに功徳を積んでも
神社に参っても
人は皆、大なり小なり
生きて死ぬまでに災難や災害に遭うやろう。

備えはそら、大事。
貯金もしといた方がええ。

でも、どれだけしてたら安心、っていうのは
ないんとちゃうやろうか?
余力があれば、その時に生活できる別宅(別荘)を買うっていうのも
あるんやろけど。

自分ができる備えはしておく。
でも、万が一のことがあった時は、その時考えるしかないよ。

夫婦互いに実家に避難する。
Iターンを利用して、自治体の補助を使って仕事を探す。
家を保険で補償をしてもらいながら住み続ける。
そんなふうにね。

怖がることを卒業するには

怖いことって、災害の他にも世の中にたくさんある。

治らない病気になること
治療が高額な病気になること

急にリストラされること
急にとんでもない上司がやってくること

子どもがいじめに遭うこと
子どもが学校に行けなくなること

急に鬱になること
仕事ができなくなること

いま、為替はまさに株式相場の乱高下の中にいる
これもまた怖いことのひとつや

怖いと思うことから
逃れることなんてできひん。

おそらく、安心できる、十分な備えをすることもできひん。
被害の程度がわからんからな。

でも
私が思うのは

幸せな気持ちで生きていくためには
何かあった時のために
十分な備えを用意することよりも

何があっても
「私、大丈夫」
「私、なんとかできるから」

そう、思える自分を作ることなんと違うやろか?

アクシデントや不意の災害にも
一時的に動揺はしても
立て直して前を向ける

家族を支える
頼れる自分自身を作ること

それに他ならん気がするよ。

不安なこと
怖いことは
どんなに逃げても
一生追いかけてくるよ。

怖がることを卒業できたらいいね。

そのためには、
私は最悪なことを考えることにしている。

思いっきり最悪なこと。
最悪な中で、どうやったら生き抜けるか考える。

そして現実に戻ると、
大丈夫や、やってったるわ。
そんな気になる。

一度やってみて。

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